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2008年 06月 15日
ダイヤモンド社から最近出版された、小澤祥司著『マグロが減るとカラスが増える?』を読んだ。
最近の世の中の傾向として地球温暖化が環境問題の代名詞になりがちだが、もうひとつの大きな問題である「生物多様性保全」という観点から、子供との対話形式で身近な話題を例にとって環境問題を分かりやすく解説してくれている。特に印象に残った部分は、 1)冒頭のたった10ページで地球の誕生から人類が出てくるまでの46億年の歴史が理解できてしまうこと。 2)「ニホンジカ」が増えている原因は「ニホンオオカミ」の絶滅と「温暖化」が大きな原因と聞いてはいたが「ニホンオオカミ」絶滅の原因が日本人の「オオカミ」(かつては神として祭られていた)に対する気持ちの変化にもあったこと、またシカも時代によって保護したり、有害獣にしてしまったりと、日本人(人間)の都合の犠牲になっているという事実。 3)地球上の「生き物」のなかで衣食住に必要なものを直接生態系から手に入れていないのは「人間だけ」だという事実の再認識。 環境問題については、感情的になりすぎたり、やたらと危機感を煽ってしまう本や論評が多いなかで綿密なデータや事実だけに基づいて子供たちに理解できる言葉で冷静に論理的に語っているところに、writerの知性が滲み出ている。逆にそれがかえって読後に地球環境の現状の恐ろしさがジワジワと効いてくる感じだ。しかしなんといっても本書の全体を貫いているのはwriterのウイルスから植物、昆虫、鳥、ヒトに至るまですべての「生きとし生けるもの」に対する「愛おしさ」というか「愛」であろうと思う。その「愛おしさ」を持つには理屈ではなく、自然と遊ぶ、遊んでもらい、感性を身につけることしかないと感じた。この本がより多くの子供たちだけでなく、より多くの自然と遊んだことがない大人たちにも読まれることを願っている。
by coconchi
| 2008-06-15 14:44
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