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2008年 08月 13日
2008年8月9日
今年こそライチョウに出会いたい一心で昨年に引き続き、仙丈ヶ岳へ4度目の「ライチョウに会いたい登山」を計画した。昨年は最終日にハイマツの中でライチョウの「グェ」という声が聞こえたが、結局姿は見えず後ろ髪を引かれる思いで 山を後にした。 ライチョウは一度も出会ったことがないわけではない。2003年の北岳~間ノ岳の稜線でトコトコ歩いているのを見つけたが、当時はそれほど野鳥に興味があったわけでもなく、大した記憶も残っていない。今思えばもう少ししっかり見ておけばよかったのだがあれから5年が過ぎてライチョウへの思いも積もり積もっている。 今回は、ライチョウの生息する地形や生態について本を読んで予備知識を深めた。またインターネットなどで仙丈ヶ岳のライチョウの様子を調べたりしたところ、出発直前に中日新聞等のサイトで7月上旬に仙丈ヶ岳や小仙丈ヶ岳でライチョウの親子が雪渓を歩いているという記事を見つけて期待に胸がはずんだ。 今年も約2kgsの135mm-400mm望遠ズームつきデジカメ一眼と同行登山となるいので、やわな体には負担が多く、バーナーなどの調理器具はあきらめた。夕食は山小屋でいただくとしてスナック菓子と水で戻すα米の山菜おこわと 赤飯で朝食兼昼食とする。仕事机の下敷きにも夏のライチョウの写真をはさんで、仕事中も「オマエはライチョウに 会うんだ、逢うんだ、遇えるんだ~」とイメージトレーニングにいそしんだ。 このようにライチョウ様と出会うために万全を期して、8月9日早朝に自宅を出て奈良田に到着しバスに乗り換えて広河原に向かい、さらにマイクロバスで北沢峠に到着した。 峠ではメボソムシクイの歌声が出迎えてくれる。「高いところにきたなあ」と実感して仕度をして出発。順調に高度を上げてゆくとキクイタダキと思われる金属的な声や遠くでコマドリも聞こえてくる。又登山道の右と左でルリビタキの♂と♀が鳴き合っているのも聞こえてきて気分も高揚してくる。 快調に高度を稼いで大滝の頭手前までくる。休憩していると「ミャオミャウオ」という猫のような声がする。昨年も同じ声が聞こえてなんだろうとそのままになっていたのだが、ホシガラスを一回り小さくしたような物体が飛び去っていった。どうも声の主はホシガラスの若鳥のようだ。 大滝の頭に到着する。ここにくるまで、下ってきた人をつかまえてはライチョウに出会ったかどうか聞いてみたのだが、半分以上の人が見たと言い、総合的に判断すると新聞に載っていたように仙丈小屋付近で見かけた人が多いようだ。期待に胸膨らませしばし休んでいると頭上でメボソムシクイが鳴き始めたので撮らせていただく。 登山者のお友達メボソムシクイ。恥ずかしながら登山を始めたころは「木の上で良く鳴く虫だなあ」と思っていた。 あまりしつこく追い回したのだろうか? 途中から「ジュリジュリジュリ」の前置きの「ジジッ、ジジッ」の声だけになり羽をばたつかせて私の回りを飛び始めた。「ゴメンゴメン」とそそくさと荷物をまとめて退散した。 今日はライチョウ様を探しに小仙丈ヶ岳へ往復することとする。森林限界を過ぎた標高約2600m地点で、ベチャッとしたフンを見つける。鹿の糞なら丸くてコロコロしているのだろうが何だろうか? 甲斐駒ヶ岳を背に登り続け、昨年ライチョウの声が聞こえた地点にたどりつくが気配はない。とりあえず小仙丈ヶ岳まで登って小休止。時計を見ると12:00である。さっきから気になっていたのだが、青空がだんだんグレーに変わってきたかと思うと、ポツポツとやってきた。雨具はすべて大滝の頭にデポしてきたのでウインドブレーカーしか持っていない。そのうち雨が霰(あられ)に変わり最後は大粒の雨となった。 雨を少しでも防ぐためにザックを前に持って坂道を下った。そのうち甲斐駒ヶ岳方面から雷鳴が聞こえはじめ、大滝の頭にたどりついた頃には本格的な雷雨となった。 晴れ男を自負しているので、まさか雨に出くわすなんて俺にはありえないという変な思い違いがここ数年あった。山では些細な油断や思い込みが悲惨な結果となることを改めて自覚した。反省。 立ったままコンビニおにぎりをほおばりながら雨と雷が止むのを待ってデポしておいた荷物をザックに入れなおし(防水バックに入れてあったので中身はセーフ)、トラバース道を本日の宿泊場所である馬の背ヒュッテへ向かう。途中藪沢を下に見る場所で、ルリビタキの♀がヒッヒッと鳴きながら、2mの至近距離までやってきて私の回りを飛び始めた。これも近くに巣があるからか? 続いてまたまたメボソムシクイが2羽、1mの距離まで何も言わずにやってきて、私を睨んで去っていった。さらにミソサザイも2羽登山道の先に現れた。沢が近いせいだろうか?野鳥の棲み処には良いところなのだろう。早足で立ち去る。馬の背ヒュッテの周りはかつては素晴らしいお花畑があったのだがニホンジカの食害がひどい。鹿よけのネットが張られていた。これだけの作業を行うには相当の人手と材料がかかったことと思う。ボランティアの方々の努力に敬服する。 15:00前に到着。 馬の背ヒュッテは土曜日ということもあって多くの登山客でごった返していた。しかも濡れたザックやレインウェアの干し場所確保が大変だった。しかしスタッフの方がテキバキと対応してくれて 事なきを得て、夕食の名物手づくりカレーライスをおいしくいただき7時すぎには眠りについた。 2008年8月10日 3時に起きて外に出ると満点の星。カシオペアが天頂付近にあり銀河が西に向かって流れ込んでいる。ペガサスも登ってきてすでに秋の星座の配置である。 パッキングして出掛ける。前後に歩いている人はおらず、星と山と私だけの全くの静寂の世界である。ところが馬の背の稜線に出ると「ピュー」と鹿が鳴き出した。仙丈ヶ岳をあおぐコルまでやってきて小休止。甲府盆地の明かりが見え、冷たい風が吹き上げてくる。空が明るくなりはじめるのを待って、仙丈ヶ岳小屋へ向かう。 ライチョウは昼間はハイマツの中に隠れており朝晩に出会える確率が高いのだそうだ。周りを注意しながら行くが、とうとうライチョウ様には出会えずじまいで小屋にたどりついてしまった。 まああせらず、天気も素晴らしいし、ご来光を拝める地点まで登ってみる。少し楕円形になった太陽が昇りはじめる。 何度見ても夜明けは荘厳な気分にさせてくれるが、今日はライチョウとの出会いだけを太陽に向かって祈る。 朝日を浴びるチングルマ やがてイワヒバリが3羽ほど近くにやってきた。ハイマツをつついて朝日に向かって気持ちよさそうに羽づくろいをして、お気に入りのポストでさえずり始めた。山の一日のスタートにふさわしい光景でなんかいい予感である。 イワヒバリ 朝日に向かって羽のお手入れ。気持ちよさそう... けっこう近づいても逃げないで歌い続けている しかしこの広大な仙丈ヶ岳でライチョウに出会うことなんて簡単にできるわけないよな~と弱気な気持ちが急にこみ上げてくる。「何やってんだ俺、性懲りもなく、毎年...」なんて思いつつ下ってゆくと上がってきたグループのリーダーの男性に声を掛けられる。 「いい写真とれました?」 「野鳥の写真を撮ってるんですが…なかなかねえ。」 「それならライチョウいたよ。この下に。まだいるかもしれないよ。」 「エーッ ありがとうございますー」とお礼もそこそこにころげ落ちるように登山道をくだってゆく。果たして…. Nikon D70s Sigma Apo 135mm-400mm F8 AE 南アルプス 仙丈ヶ岳 トリミング有 Nikon Coolpix P1 Auto トリミング有
by coconchi
| 2008-08-13 11:19
| 野鳥
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